United States

ウィリアム P. ローダーとファブリツィオ フリーダからの手紙

関連情報

関係者各位

エスティ ローダー カンパニーズは、2023年度も当社の価値観に基づいて行動し、 あらゆる人の手に可能性の力をもたらすという目標を実践し続けています。グローバル企業としての当社の役割が、事業に責任を持つことだけではなく、企業を超えてイノベーション、運営、パートナーシップの機会を求め、グローバルな影響を与えることだと認識しています。社会的影響とサステナビリティへのコミットメントが当社の指針となっている一方で、消費者、コミュニティ、パートナー、そして私たち自身のために何が行えるのかについて、情熱を持って取り組む世界各地の従業員が一石を投じようと尽力しています。

私たちのお客様

当社は、世界で愛される製品やイノベーションに加え、サービスやエンゲージメントに対する独自のハイタッチアプローチを、各種チャネルを通じて社会的影響とサステナビリティを創造的かつ戦略的に組み込みながら、さまざまなタッチポイントにおいて世界中の消費者の期待に応えつつ、その期待を超えていきたいと考えています。

当社は、製品の調合、開発、サステナビリティ、パッケージにフォーカスし続けてきました。この中でも重要な例の一つが、原材料の透明性への取り組みです。これは、消費者が愛用する製品の主要な原材料に関する情報のほか、その原材料の使用理由やメリットについて詳しく知ることができる当社システムによっても明示されています。また、多くのブランドウェブサイトで成分用語集を公開しています。

今年度は、マーケティングおよびコマーシャルチームに新店舗、既存小売店、ビジュアルマーチャンダイジングのサステナビリティプロファイルを評価するためのフレームワークを提供する、責任ある店舗設計プログラムの立ち上げも行いました。

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会長 ウィリアム P. ローダー、社長兼最高経営責任者 ファブリツィオ フリーダ

コミュニティとパートナー

長期的展望に重点を置く企業として私たちは、環境的なサステナビリティと私たちが暮らし、働き、原材料などを調達するコミュニティ内の社会的影響が関与し合う領域において、プログラムの支援に尽力しています。パーム、マイカ、シアおよびココナッツのサプライチェーン全体にわたる当社のイニシアチブでは、主要原材料を調達する地域やその周辺地域の住人のウェルビーイングを向上させることを目指しています。当社は引き続き、自然と生物多様性の保護・復元を推進し、サプライヤーと協力してスコープ3の排出量に達成に取り組んでまいります。

また、サプライヤーの多様性も今年度の最優先事項であり、黒人、先住民、有色人種(BIPOC)、女性、LGBTQIA+ コミュニティ、兵役経験者、ハンディキャップを持つ人々を含む、あらゆる人々が経営する事業をサポートする取り組みに尽力しました。これら最新の調達活動を通じて、当社はサプライヤー基盤の中で、多様な小規模企業の経済発展と成長を促進するよう努めています。

サプライチェーンにおける将来的なリーダーシップを促進するために、ペンシルバニア州ブリストルの製造・流通施設近くに位置するバックス・カウンティ・コミュニティ・カレッジと最近開始したパートナーシップなど、各種プログラムに投資してきました。このパートナーシップにより、サプライチェーンに関心を示す現地の学生が2年間の準学士を修了し、サプライチェーン、製造、流通業務に関する実世界のインサイトを得ることが可能となりました。

当社の企業文化

私たちは、次世代のリーダー育成に尽力するなかで、従業員の成長および人材の充実化、サステナビリティ イノベーションに向けた一連のスキルの開発・育成、当社価値の創出および長期的成長の促進を目的として設計された各種プログラムの開発に焦点を当ててきました。

今年、ELCラーニングハブは、当社オフィス、小売、製造拠点全体で、世界中の従業員に3万種類を超えるインタラクティブなオンライン学習体験を提供するまでに拡大しました。社内人材市場である「ELC Grow」を新たなマーケットに拡大し、短期プロジェクト、社内ネットワーキング、求人を通じて企業の従業員にキャリア開発の機会を提供し続けると同時に、事業への追加能力の提供、および当社人材パイプラインの構築に尽力していきます。

さらに、コミュニティに焦点を当てたイニシアチブ、特に自身が関心を持っているトピックに近いイニシアチブに取り組むことは、従業員の誇りとなります。今年度、当社の代表的なボランティア活動プログラム「ELC Good Works」をさらに12のマーケットに展開し、結果、世界31のマーケットで本イニシアチブを利用できるようになりました。そして、展開マーケットの拡大を記念し、2023年度、最初の「ELC Good Works Purpose Week」を始動させました。この5日間にわたるグローバルな教育、エンゲージメント、ボランティア活動の機会を通じて、私たちが暮らし、働き、原材料を調達するコミュニティへのポジティブな変化を推進できるよう、従業員のエンパワメントに努めました。また、「ELC Good Works Purpose Week」では、社外のコミュニティに対する従業員のボランティア活動とコミットメントを称賛し表彰する「レナード A. ローダー インパクト アワード」も再開されました。

従業員リソースグループ(ERG)は、当社の企業文化を推進する異文化間の理解とコラボレーションが事業に組み込まれるよう働きかけています。成長、能力開発、ボランティア活動への取り組みに加えて、2023年度は従業員同士がつながりを持ち、人々との結び付きを大切にする文化を称える機会が増加した年でもありました。2023年度、中東北アフリカERGが米国で立ち上げられたことで、既存のERGへの参加増加と新しいマーケットへのERG拡大がますます続くとみられ、35カ国に拠点を持ち活動している46のERGに、世界中で7,500人以上の従業員が加入しています。

美しい未来

グローバルな従業員とパートナーの情熱と献身による業績を、本レポートの各ページでご覧いただけます。当社を突き動かす、皆様のゆるぎない取り組みに深く感謝しています。私たちは、未来への展望に、大きな希望と喜びを感じています。プレステージビューティは最も魅力的で急成長している消費者セクターの一つであると証明されてきており、今後もそうあり続けるでしょう。ダイナミックな職場環境、強力なリーダーシップ、愛されるブランドポートフォリオを携えて、心躍る美しい未来に向け、私たちは自信を持って皆様と共に進んでいくことが出来るのです。


ウィリアム P. ローダー
会長
エスティ ローダー カンパニーズ

ファブリツィオ フリーダ
社長兼最高経営責任者
エスティ ローダー カンパニーズ 

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