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2023年度社会的影響&サステナビリティレポートの主なポイント9つ
関連情報, 2023.11.1
エスティ ローダー カンパニーズ(ELC)は、プレステージビューティのリーダーとして、社内とグローバルコミュニティの両方で社会的影響とサステナビリティに取り組んでいます。2023年度社会的影響&サステナビリティ(SI&S)レポートには、当社が注目するさまざまな分野での取り組みに関する情報、気候とエネルギー、水、廃棄物、原材料調達、パッケージ、原材料の透明性、社会的投資、従業員のエンゲージメント、ジェンダー平等、人種平等の目標に関する最新更新情報が含まれます。
主要優先分野での当社の進展に関する詳細は、2023年11月1日に発行された2023年度SI&Sレポートをご覧ください。昨年の主なポイントに関する概要はこちらをご覧ください。こちらをご覧ください。
1. 乳がんキャンペーンは30周年を迎えました。
2023年度、ELCの乳がんキャンペーン(以下、「キャンペーン」という)が30周年を迎えました。本キャンペーンとエスティ ローダー カンパニーズ慈善事業財団(ELCCF)は、命を救うための世界的な研究、教育、医療サービスに対し、1億3,100万ドル以上の資金を提供しました。このマイルストーンを記念して、ELCCFは乳がんにおける格差を低減させ、治療効果を高めるというキャンペーン目標の達成を図る乳がん研究財団(BCRF)の新しい研究イニシアチブに、5年間で1,500万ドルを寄付することを決定しました。黒人女性の乳がんに関する健康、併存疾患、生物学の社会的決定因子が関与し合うこの包括的な研究は、世界中の乳がんに関する差異に大きな影響を与える可能性を秘めています。
2. 私たちは気候変動対策を推進するためのグローバルな取り組みに貢献しました。
4年連続で当社は、世界中の直営事業(例:ELCの運営管理下にある事業)に再生可能電力を100%調達することに成功したほか、スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス(GHG)排出量全体でカーボンニュートラル目標を達成しました。(スコープ1とスコープ2は、施設運営、電気自動車、製造を含むELCの業務からの排出量を指します。) また、原材料、パッケージ、履行、第三者製造といったELCのバリューチェーンを網羅する、スコープ3の排出量削減にも重点を置いています。
3. 当社は、一部の従業員に対し、世界のジェンダー間の賃金格差解消の目標を達成しました。
女性の社会進出はELCの最優先事項です。これは、先駆的存在であった当社の女性創業者が達成した偉業に基づいた取り組みです。2023年度、当社は世界のジェンダー間の賃金格差調査に含まれるグループ全体(研究開発や、製造・流通、コーポレート部署、世界中のブランドと地域を含むサプライチェーン)において、世界のジェンダー間の賃金格差解消の目標を達成しました。
4. 私たちはSTEM分野において、女性を支援し続けています。
ELCでは女性のキャリア開発の支援に鋭意取り組んでおり、バイスプレジデント以上の役職者の約60%を女性が占めています。さまざまな限界を押し広げるビューティ製品の研究および製造を基盤とする企業として、私たちはSTEM(科学、技術、エンジニアリング、数学)分野における女性の社会進出に注力しています。現在、当社でSTEM分野に従事する従業員の60%以上が女性で占められており、当社が世界各地に所有する研究開発センターのすべてで女性が代表を務めています。
5. 当社はパッケージ サステナビリティ目標の達成に向かって、前進を続けています。
私たちは、創造性とイノベーションの精神を活かし、製品パッケージの美しくラグジュアリーなデザイン性を損なうことなく、当社サステナビリティ目標の順守を推進しています。2023年度現在、最近買収されたブランドを除き、当社パッケージの71%(重量比)にリサイクル可能、詰め替え可能、再利用可能、リサイクル済、または回収可能な梱包材や容器が使用されています。
6. 当社は、従業員エクスペリエンスとサステナビリティに焦点を当て、新しい施設を設計しました。
ELC最新施設では、世界中で当社が製造能力の近代化を目指している様子を垣間見ることができます。日本で建設中のサクラ・マニュファクチャリング・キャンパスは、充実したテクノロジーを備え、チームの自主性を高める施設を従業員に提供するよう設計されており、働く親たちをサポートする保育所も拠点内に設けられています。一方、上海にある新しいチャイナ イノベーションラボは、エンド ツー エンドのイノベーションを1か所にまとめ、「LEED」および「WELL Platinum」認定を受けた当社初の施設となりました。スイスのガルゲネン流通センターは屋上に太陽光発電設備を設置しており、燃料油や天然ガスの使用に代わる代替法であり、温室効果ガス排出量の削減に貢献できる地域暖房を導入した最初の拠点です。実際に、当社拠点内に設置された太陽電池アレイは、今年だけで4,729メガワット時以上の太陽エネルギーを世界全体で生成しました。
7. 私たちは、サプライヤーの多様性に向けた目標達成に留まらず、さらにその目標を上回る多様性の向上を成し遂げました。
私たちは、社内だけでなく、サプライヤーのグローバルネットワークにおいても、包括性の文化を育むことを目指しています。2023年度には女性経営者による事業に1億6,200万ドルを投じ、2025年度末までに年間1億5,000万ドルを投じるという目標を上回りました。同時に、2023年度末までに黒人経営者による事業への支援額を前年度の2倍以上に引き上げるとするコミットメントを掲げていた当社は、その目標額をさらに上回る金銭的支援に成功しました。
8. 従業員によるボランティア活動の文化を育みました。
当社では、独自の「ELC Good Works」プログラムを通じて、従業員にとって重要な活動に貢献するよう、自立を促しています。2023年度には、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東、アフリカの新たな12のマーケットで「ELC Good Works」を立ち上げ、世界31のマーケットにプラットフォームを展開しました。また、5日間にわたるグローバルな教育、取り組み、ボランティア活動の機会を提供する「ELC Good Works Purpose Week」も、世界70以上のイベントで1,500人以上の従業員が参加し、初めて開催されました。本イベントプログラムの開催期間に、 ELCは従業員ボランティア活動を称賛し表彰するレナード A. ローダー インパクト アワードを再開しました。
9. 私たちは、従業員用学習プログラム、能力開発プログラム、メンターシッププログラムの拡充に努めています。
ELC従業員のキャリア支援を目指し、社内のタレントマーケットプレイスを新たな市場に拡大したほか、参加者に3万種類を超えるインタラクティブなオンライン体験を提供しました。また、個々の強みに基づく包括的マインド、スキル、能力もリーダーシップ向上には必要となります。このようなマインド、スキル、能力を若い世代のリーダーたちが習得・活用する力を養い、彼らにインスピレーションを与えることを目的としたイニシアチブ、「次世代のリーダーのためのプログラム」や、社内の若い人材とシニアリーダーを結びつけ、貴重なインサイトや視点、トレンドを共有する「CEOグローバル リバース メンタープログラム」など、メンターシップおよびリーダーシッププログラムの拡充にも尽力しています。